第67回勝田全国マラソン(2019)

はじめに

今年で67回目の勝田全国マラソン。 2012年に初フルマラソンを経験したレース。それ以来、8年連続出場している。ほぼ毎年自己ベストを更新して、昨年は3:36。今年はなんとかサブ3.5を狙おうと、準備をして望んだ。 今回は、強風の予報が出ており心配していたが、実際には比較的穏やかな晴天で、絶好のマラソン日和だった。

事前の練習

昨シーズンから、「金哲彦のマラソン練習法がわかる本」を参考にしている。サブ4とサブ3のメニューが紹介されているので、サブ3メニューのペースを落として練習した。 日々のジョグ、ロング走、LSD、坂ダッシュなど、標準的なメニューだと思うが、書いてある通りに実行しようとすると、かなりの距離を走ることになる。

サブ3.5達成のための平均ペースは1kmあたり4'58''。

前回も、サブ3.5を念頭に、平均ペースキロ5分が身体に馴染むように、と意識して練習した結果、3時間36分。 サブ3.5を達成するには、さらにキロあたり10秒程度ペースをあげる必要がある。 ということで、直前2ヶ月ほどは、キロ4'50"を身体に覚えさせるようにした。

レース3週間前の1月5日に行った30km走は、平均ペース4'58"で走ったが、余裕は全くなかった。 その後、1習慣前の20km走(4'56")は、まずまず余裕を持って走れた。 現時点ではやや実力不足か、と思っていはいたが、とにかくキロ5分ペースで押してみることにした。

目標はネット3時間30分。 あわよくばグロスも、と意識する。

レース経過

Dブロックから出走。30分前くらいにスタート位置に移動。表町商店街の最後、曲がり角のあたりに並んだ。 ビニール袋で作ったポンチョを来たが、強い日差しで背中が熱くなるほどだった。

スタートから30kmまで

スタートロスは約3分。この時点で、グロスはまず無理。 最初の1kmはゆっくりだが、2kmあたりからキロ5分弱を目指す。 5km毎のラップは24'30"前後で安定していた。 14kmのダウン、アップも特に問題なく通過。 体感的には、正直なところ、「少し速い」と感じていた。

ハーフ通過あたりから、脚にはじわじわと疲労が溜まっていて、後半のペースが落ちるのは目に見えていた。 この辺りでゆるい起伏が続き、集団のペースと合わなくなってきたと感じていた。 特に、登りをきっかけに失速する人が増えてくるので、それに引きずられないようにペースを維持した。 あとで結果を見ると、どうも頑張りすぎていたようで、必要以上にペースが上がっていた。

25kmの跨線橋から30kmまでは、少し脚を休めなければ、と思っていたが、一度上がったペースを戻すのは難しかった。

30kmからゴールまで

30km通過は、ネットで2:28:18。練習も含め、過去最速だった。 あわよくばグロスサブ3.5も狙える位置にいたが、脚はここまでだった。 ペースがじわじわと落ちてきて、どうにもならない。流れを変えようと、31kmでトイレ休憩。 その後、走り始めは少し軽快だったが、長くは持たず、33km過ぎのアップダウンでは、歩きはしなかったものの、 完全に失速状態。

とにかく、遅くても走り続けようとだけ考えて足を進めて、なんとか3:50(ネット)でゴール。

感想

久しぶりに失速で終えたフルマラソンだった。

このところ、前半を抑えるレースが続いており、それはそれで良い結果に結びついてはいたのだが、 「前半、もう少し上げられたのでは?」と思うこともあった。

今回は、目標には届かなかったものの、意外にも悲壮感はなく、爽やかな満足感が残った。 実力以上でも以下でもなく、今やれることをやった、という満足感だろうか。

練習中に感じた「やや実力不足」、レース中の「少し速すぎる」という認識など、 自分の身体の状態は的確につかめていることが確認できたのは収穫だったと思う。 次回のペース設定に生かせるであろう。

一方で、新たな問題もあった。 今回、ほぼ全ての給水所で給水したにも関わらず、35km以降は喉の渇きに悩まされた。 後半は気温はそれほど高くなかったし、しかも汗をかくようなペースでもなかった。 とすると、前半の速いペースによるダメージだろうか。

思い返してみると、自己ベストを出した去年も、37kmの給水では立ち止まって2杯たっぷり飲んだ記憶がある。

ペースが上がると、やはり身体への負荷も大きくなるということか。

次に向けて

これで、今シーズンのフルマラソンは終了。 サブ3.5は来シーズン以降に持ち越しとなった。 このあとは、しばらくウルトラとトレイルに励む。